「ミルクをあげたいけど、これで合ってる?」
新生児との生活が始まり、授乳の時間が来るたびに、そんな不安を感じていませんか?
ミルクは赤ちゃんにとって大切な栄養源です。今回は、新生児へのミルクのあげ方と、より安全に、そして楽しく授乳するためのポイントを解説します。
ミルクをあげる前の準備
まずは、赤ちゃんが安心してミルクを飲める環境と、授乳の準備を整えましょう。
- 手を洗って清潔に 授乳前には、石鹸でしっかりと手を洗いましょう。赤ちゃんの免疫力はまだ低いため、清潔な手で行うことが大切です。
- 調乳の正しい手順 ミルク缶に記載されている手順を必ず守りましょう。
- 哺乳瓶に粉ミルクを入れます。
- 指定された温度のお湯(一般的には70度以上)を、必要な量まで注ぎます。
- 乳首とキャップをつけ、やけどに注意しながら、哺乳瓶を振ってミルクを溶かします。
- 最後に、人肌(約40度)まで冷まします。流水にあてたり、冷水を入れた容器につけたりして冷ましましょう。
- 温度の確認 冷ましたミルクを、手首の内側や手の甲に少量垂らして、熱くないか確認します。少し温かいと感じるくらいが適温です。
ミルクのあげ方の基本
さあ、準備ができたら赤ちゃんにミルクをあげてみましょう。
- 赤ちゃんの姿勢 授乳中は、赤ちゃんの体がほぼ垂直になるように、少し上体を起こした姿勢で抱っこします。これにより、ミルクが気管に入りにくくなり、誤嚥(ごえん)を防げます。また、ママやパパの体に密着させることで、赤ちゃんは安心感を覚えます。
- 哺乳瓶の角度 哺乳瓶を少し傾け、乳首の先端が常にミルクで満たされている状態を保ちます。これにより、赤ちゃんがミルクと一緒に空気を吸い込むのを防ぎ、ゲップや吐き戻しを減らすことができます。
- 赤ちゃんのサインを見逃さない 赤ちゃんが口をパクパクさせたり、泣き始めたりしたら、授乳のサインかもしれません。哺乳瓶の乳首を赤ちゃんの口元に優しく当て、自分から口を開けるのを待ちましょう。
授乳後のケアと注意点
授乳はミルクを飲み終えたら終わりではありません。
- ゲップをさせる ミルクを飲んだ後は、必ずゲップをさせましょう。赤ちゃんを縦抱きにして、背中を優しくトントンと叩いたり、さすったりしてゲップを促します。
- 吐き戻しに注意 新生児は胃の形が未熟なため、吐き戻しをすることがよくあります。授乳後すぐに寝かせるのではなく、しばらく縦抱きにして様子を見ましょう。
慣れるまでは少し緊張するかもしれませんが、ミルクをあげる時間は、赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間です。赤ちゃんの表情や仕草を楽しみながら、リラックスして授乳してくださいね。
もし、ミルクの量や赤ちゃんの体重増加で気になることがあれば、かかりつけの小児科医や助産師に相談しましょう。
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